置き薬
ミャンマーでは昨年のハリケーンの影響で医療事情がよくないようなのだけれど、日本財団が『置き薬』を配布しはじめたようだね。これはモンゴルなどでも行われたようだけれど、どういうものなの?
置き薬とは、あらかじめ薬箱を住民世帯に配置し、使用した薬の分の代金だけ後日、集金時に精算するというシステムのことだよ。このしくみのことを「先用後利」というそうだね。
そもそも、このしくみの起源は300年以上も前の富山で始まった商法みたいだね。なんでも1690年に江戸城内で、現在でいう福島県の藩主が腹痛に苦しんでいたそうで、そこで富山藩の藩主が印籠から取り出した自藩の「反魂丹」という薬を与えて、腹痛を見事に治してみせたんだ。
それを見た諸国の大名から、ぜひ自分の領内でも販売してほしいと依頼されたのがルーツとされているのだとか。ここから"富山の置き薬"として広まったんだ。
置き薬の販売形態は訪問販売に近いにも関わらず、特定商取引に関する法律の適用を受けないことから、近年では薬箱配置の新規契約や契約解除などのトラブルが消費生活センターなどに多く寄せられる例が見られているようだね。
その一方で、ミャンマーやモンゴルなどといった病院が遠隔地にあり、通院が難しいというような国では、収入の不安定な住民の経済負担を軽減できたり、医師が代金を回収しに行くことによって住民が健康相談をしやすいというメリットがあって活用されているよ。
今後、日本財団は東南アジアの地域を中心に置き薬の事業を行っていくみたいだね。
日本国内と海外を見てると何事もやりようで良くも悪くも変わってくるものだとつくづく思うよ。






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